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水墨画の精神世界

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水墨画を西洋絵画と比べると、西洋絵画が豊富な色彩の世界であるのに対して、水墨画は墨一色の世界です。描き直しはできません。だが、筆の運び方の速さや勢い、強弱などを組み合わせることで、にじみ、ぽかし、明暗、濃淡など無限の表現が出来ます。水墨画を描く人の精神世界がストレートに表現されます。精神性や生命力が満ち溢れているかが問われます。

気持ちをひとつにし精神を統一しなければ水墨画はなかなか描けないともいわれています。

中国から日本に伝わり中国の水墨画と日本の水墨画の違いは何か、筆のタッチと線の表現の違いです。それと自然観の違いです。中国は自然の雄大さをたたえる精神です。一方日本は自然と人間が一体の精神ですから、自然が美しく親しみのあるように表現されています。四季とともに生きる日本人の美意識の表れです。それと日本の水墨画は余白を楽しみます。描き手は精神世界を他人に押し付けたりしません。余白をのこすことで見る人にたくさんのことをイメージさせます。

余白肌だの空間ではなく空であったり水であったり雪の山肌であったりします。余白に美こそ日本の美侘び、さびの世界です。

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